A氏は、お盆休みで丁度帰省していた中学の同級生と会っていた。
田中(男)と西野(女)。
「ごめん、ちょっとトイレ」
「また〜?」
「失礼しまーす!ほっけの塩焼きと、だし玉子でーす」
「はい、どーもー」
「で、なんだっけ?」
「いやぁだから、なんであんたが結婚できないのかって話じゃない」
「あぁそうだそうだ」
「私だってさ、正直30近づいてきてさ、焦ったわよ?で、そんな時出会ったのが今の彼なのよ」「正直最初は彼に対して全然ときめかなかったわよ?だってその前の恋愛がもう常にキュンキュンして・・・」
A氏はだし玉子に大根おろしをのせながら、頷き、聴いているふりをしていた。
「でもね、今の彼がね、私にこう言ったのよ。「おじいちゃんとおばあちゃんになっても/」
西野は、何歳になっても乙女だった。
「それ聞いた時に私、確信したの」「あ、この人でいいんだ、って/」
A氏はすでに内容についていけてなかったが、西野は止まらなかった。
「だから、そういうもんなのよ、結婚て」「そりゃあね、実際/」
鮮やかに恋してにんじゃりばんばん♪なんだかにんじゃりばんばん♪
(あ。)
恋してにんじゃりばんばん♪愛してにんじゃりばんばん♪
「でもね、それじゃだめなのよやっぱり」「私もね、そういうところ無駄に臆病だったりしたけど/」
にんにんにん♪君だけだから♪
その曲は、K子が口ずさんでいた曲だった。
A氏は原曲を初めて聴いた。
「子供のこととかも、やっぱり/」
手を伸ばしても さわれない光のようだから♪
A氏はいつまでも聴いていたい気持ちだった。
それは、西野の話ではなく、にんじゃりばんばんの方だった。
飛んでけにんじゃりばんばん♪
「私って、何歳になっても子供なのよね〜結局、結婚して/」
西野の話は、雑音と化し、
僕は曲の世界に浸っていた。
上機嫌に口ずさむK子も回想された。
あれは、いつだっただろうか。
秋な気がする。
「本当、私って変わってないわよね〜昔からさ〜だってこの前もさぁ/」
リン♪リン♪リン♪鳴らないメロディー♪
K子と終わって、
オキトシンやドーパミンが不足していた状態だったのかもしれない。
そこに、その楽曲はなんともいえない安心感を与えてくれたんだと、僕は思っている。
「いやー、ほんと、私みんなに迷惑かけてたわ」「悪いとは思ってるんだけどね」
曲が終わって、
西野のコトバだけが残った。
「あざやかに、とんでけにんじゃりばんばん♪ねんねけにんじゃりばんばん♪ふんふんふん。。。」
「ん?なに歌ってんのよ?」
「あぁ、ごめん」
田中(男)と西野(女)。
「ごめん、ちょっとトイレ」
「また〜?」
「失礼しまーす!ほっけの塩焼きと、だし玉子でーす」
「はい、どーもー」
「で、なんだっけ?」
「いやぁだから、なんであんたが結婚できないのかって話じゃない」
「あぁそうだそうだ」
「私だってさ、正直30近づいてきてさ、焦ったわよ?で、そんな時出会ったのが今の彼なのよ」「正直最初は彼に対して全然ときめかなかったわよ?だってその前の恋愛がもう常にキュンキュンして・・・」
A氏はだし玉子に大根おろしをのせながら、頷き、聴いているふりをしていた。
「でもね、今の彼がね、私にこう言ったのよ。「おじいちゃんとおばあちゃんになっても/」
西野は、何歳になっても乙女だった。
「それ聞いた時に私、確信したの」「あ、この人でいいんだ、って/」
A氏はすでに内容についていけてなかったが、西野は止まらなかった。
「だから、そういうもんなのよ、結婚て」「そりゃあね、実際/」
鮮やかに恋してにんじゃりばんばん♪なんだかにんじゃりばんばん♪
(あ。)
恋してにんじゃりばんばん♪愛してにんじゃりばんばん♪
「でもね、それじゃだめなのよやっぱり」「私もね、そういうところ無駄に臆病だったりしたけど/」
にんにんにん♪君だけだから♪
その曲は、K子が口ずさんでいた曲だった。
A氏は原曲を初めて聴いた。
「子供のこととかも、やっぱり/」
手を伸ばしても さわれない光のようだから♪
A氏はいつまでも聴いていたい気持ちだった。
それは、西野の話ではなく、にんじゃりばんばんの方だった。
飛んでけにんじゃりばんばん♪
「私って、何歳になっても子供なのよね〜結局、結婚して/」
西野の話は、雑音と化し、
僕は曲の世界に浸っていた。
上機嫌に口ずさむK子も回想された。
あれは、いつだっただろうか。
秋な気がする。
「本当、私って変わってないわよね〜昔からさ〜だってこの前もさぁ/」
リン♪リン♪リン♪鳴らないメロディー♪
K子と終わって、
オキトシンやドーパミンが不足していた状態だったのかもしれない。
そこに、その楽曲はなんともいえない安心感を与えてくれたんだと、僕は思っている。
「いやー、ほんと、私みんなに迷惑かけてたわ」「悪いとは思ってるんだけどね」
曲が終わって、
西野のコトバだけが残った。
「あざやかに、とんでけにんじゃりばんばん♪ねんねけにんじゃりばんばん♪ふんふんふん。。。」
「ん?なに歌ってんのよ?」
「あぁ、ごめん」
焦ってる?
返信削除焦ってないよ。そして、
返信削除本意はそこじゃなかったりもするんだ。