自己紹介

自分の写真
tokyo, Japan
パソコンとお香があればだいたい幸せです。

2012年7月29日日曜日

模倣⑤



前野健太。

へたっぴ。

頭いてぇ。

2012年7月21日土曜日

猫の命日

1年前の僕が欲し、思い描いていた現実が急に襲いかかって、

僕は急に躊躇し始める。



僕はいつも、出来すぎた現実を望みながら、
実際に出来すぎた現実がやってくると、
なぜか逃げ出すのだ。

自分が欲していたはずなのに。



僕は恐れているのだ、
僕はどうしようもないくらいに保険をかけているのだ、

僕は自分を守ろうとするのだ。
どこまでもどこまでも自分を大切に抱え込んで、部屋に閉じ込めるのだ。



僕は自分を守ることにどこまでも必死なのだ。
どうしようもない輩だ。
ただの動物なのだ。


しかし、そんな自分がかわいくて仕方がないのだ。
僕は僕の親であり、僕の子なのだ。

2012年7月18日水曜日

とあるレストランにて

父「遅いな」
娘A「しょうがないよ、混んでるんだもん」
息子B「・・・」

「学校はどうだ?部活ちゃんと行ってるか?」
「うん・・・」
「まだ球拾いか?笑」
「球すら拾えないわ」
「ははは、お前は昔から球技が苦手だもんなぁ」
「冗談だってば」「全然下手だけど、サーブが入るようになってきたの」
「サーブかぁ・・・まぁ部活なんてほどほどでいいんだ」「あぁそういえば、イクエイの夏期講習だけど、5科集中コースで申し込んでおいたからな」
「え?・・・夏期講習はとらないって言ったじゃん」
「どうせ家でゴロゴロしてるんだから、塾でも行って友達と勉強してこい」
「嫌よ、なんで勝手にそんなことするのよ」
「こいつみたいに最初でつまづいて、勉強が嫌になってほしくないんだよ」
「・・・」
「べつに私はつまづいたりしないわよ、来年は夏期講習だってちゃんと受けるから今年は好きにさせてよ」
「もう申し込んじゃったよ」「少しくらいなら休んでも構わないから」
「父さん、少しはAのこと考えてやりなよ」
「俺はちゃんと考えてるよ、考えてるからこういうことをしてしまうんだよ」「A、わかるよな?」
「わかんないわよ」
「じゃあ大人になったらわかるよ」
「・・・」

店員「お待たせしましたー」

「B、お前またバイトやめたらしいじゃないか」
「うん」
「まだ20なんだから、大検でも取って、受験しろ」
「うん、気が向いたら・・・」
「お前は昔からほんとそうだよな、何をやっても長続きしないで」
「好きなものは続けてきたよ、英語だって続いたじゃないか」
「TOEICでいくつだっていうんだ?え?」
「650だけど・・・」
「そんな英語力で将来メシ食ってけると思ってんのか?高校も大学も出てないで」
「ちゃんとこれから勉強していくよ」
「言っとくが、22過ぎたらもう家は出て行ってもらうからな」
「もう少し待ってよ、ちゃんと英語勉強して就職先探すから」
「無理に決まってるだろ、どこのどいつが今の時代に中卒雇うんだよ」
「だからちゃんと英語の資格とかも取って、就職するからもうちょっと好きなことさせてよ」
「好きなこと?なんだ言ってみろ?」
「小説を書いてたい」「将来、小説家になりたい」
「また馬鹿なこと言って、小説だけで食ってけるほど甘くないぞ世間は」
「25までは頑張らせてよ、それで無理だったら就職するから」
「25の中卒なんて誰が雇うんだっていうんだよ」
「バイトだったらいくらでも働き口はあるって」
「あるわけないだろ」
「いや、バイトなら何かしらあるって、仕事内容問わなければ」
「お前ほんとに世間を分かってないよな」「昔からほんと甘ったれだ」
「今だってちゃんとバイトしてるし、お小遣いだってもらってない」「父さんに迷惑かけない範囲でなら好きなことしたっていいじゃないか」
「今じゃなくて俺は将来の話をしてるんだよ」「小説だってどうせ長く続きやしない」「俺は分かってる」
「なんでそうやって否定ばっかりするんだよ」
「お前は昔から何も変わっちゃいない、野球が嫌でいつも逃げ出して」
「それは父さんが僕に嫌いな野球を無理矢理やらせたからじゃないか!」
「違う、お前がやりたいって行ったんだよ」
「僕はやりたいなんて言ってないよ」
「いや、お前が言ったからやらせたんだ」
「仮にそうだったとしても、僕に野球は向いてなかったんだよ!」
「じゃあ何が向いてるんだっていうんだ?」
「だから小説」
「小説?賞でもとったのか?」
「それはこれから」
「これから?どうせすぐ投げ出すに決まってる」
「なんでそうやって俺の未来を決めつけるんだよ!」「父さんには迷惑かけないように頑張ってるじゃないか!」
「お前は甘いんだよ」「とにかく」「誰が見たってそう言うさ」「全然変わってないんだお前は昔から」「偉そうなことばかり言って」
「俺に選択肢はないのかよ!」
「お前が選んだ選択肢からいつも逃げてるだけだろ!」
「・・・ブツブツ」
「あ、お兄ちゃん」
「ほっとけ」「お前もああいう風にはなるなよ」
「・・・」

店員「こちらのお食事はお済みでしょうか?」
「まだ食べてます」

2012年7月10日火曜日

豪華な二本立て

(不思議な国のサトシ、の話)
とある人物の発言。

「自分の知っている世界だけに閉じこもり、その外の世界にある世界を否定しているやつがいる。そういうやつらはどうしようもない。頭悪いんだなぁと思うしかない」

上記の「自分の知っている世界だけに閉じこもっているやつ」の例を挙げるとすれば、
この世に金で買えないものはない、と思い込んでいる人。である。


人それぞれに捉える「世界」というのは、全く異なっているだろう。
それは例えば、「ポケモン赤」のサトシと「ポケモン緑」のサトシが見る世界が異なるように。


人は成長の過程で、自分の認識する「世界」というものがぶち壊されたりして、
自分の認識する「世界」の外側にもっと広い「世界」があることに気づく。

もしかしたら、早い段階でこの「膨張」が止まってしまう人もいるかもしれない。

いや、もしかしたら、止まってしまうというより、止めてしまうが正しいかもしれない。



「とある人物」の発言に賛同できなくはないんだけど、
よく考えてみれば、「膨張」を止めてしまったからといってそいつは不幸になるわけじゃない。

「ポケモン赤」の中のサトシは、
「あれ?なんでだろ、151匹見つからないなー、おかしいなー」とか言いながら、
四天王でも倒しまくって案外幸せな人生を歩んでいるかもしれない。


まぁでも「とある人物」は別に幸福かどうかは問題にしてない。
しかし、明らかに見下してはいるわけで。。。

と、このまま続けていくと、
「人の世界はその個人の中で完結するわけだから、他人を見下すことはできない」
とかいうどうでもいい結論に落ち着きそうなので、このあたりにしておく。



(表現についての話)
絵画にしろ、音楽にしろ、演劇にしろ、
何かを表現するということは、
精神で感じることを肉体を媒体として具現化することだと思う。

いくら精神の感受性が優れていたって、
肉体の具現化力が精神に追いついていなければ、肉体の具現化力以上の作品はできないだろう。
逆に、いくら肉体の具現化力が優れていても、精神の感受性が貧しければ、陳腐なものに終わる。
※ボキャ貧によって無駄に難解な表現になっている

インドの宿に置いてあった10年以上前のミスチル桜井のインタビューには、
どうやって作曲してるんですか?という問いに対して、
「僕は宇宙からの信号みたいなものを音にしてるだけですよ」
「誰だって信号は感じ取れるはずです」
という発言をしていた。


僕も同感だ。
誰だって、子供の時の感受性が保たれていれば、
外界から精神が感じることは鮮やかだろう。

一般に肉体の具現化力だけに優れるものは一般的に職人と言われる。
何度も何度も同じ練習(反復、稽古などなど)を繰り返して、
肉体の具現化力を最大限にしていく。

しかし、反復練習によって、感受性が鋭くなるわけではない。
僕はむしろ鈍くなるとさえ思っている。

これが表現の難しいところだ。

2012年7月8日日曜日

とある留置所にて

「面会時間は15分です。では、どうぞ」

「久しぶり」
「・・・お久しぶりです」

「痩せた?よな?」
「・・・ええ、おそらく」

「とりあえず、頼まれたことは全てやっといたから」
「ありがとうございます」「Aさんには本当に迷惑をかけてしまって、、、申し訳ありません」
「いや、分かってるよ、俺は、君が悪くないってこと」
「・・・」
「まぁニュースでしか内容は把握できてないけど」
「お金のことについては今後ちゃんとお返しするつもりなので。。。」
「いや、いいって。僕は君の技術に投資させてもらっただけなんだから」
「本当にすいません、こんな形でお会いするなんて。。。」

「まぁかなり長い闘いになるだろうね。判例もなさそうだし」「何か手伝えることはあるかい?」
「Sherkに関しては、エンジニアに全て任せてあるので、大丈夫だと思います」「しかし、これから証人という形でAさんをお呼びさせていただくことになるかもしれません」
「それは全然構わない」「僕は君の無実を証明したいんだから」
「・・・ありがとうございます」

「今って、ここで何してるの?」
「主に検察の方に事情聴取されてます」
「へぇ」「退屈?」
「辛いです」「技術的なことは通じないことも多いので」
「そうだよなぁ」

「もしかしたら、これで僕のエンジニア生命も終了かもしれません」
「やり残したことは?」
「死ぬほどあります」

「あぁそういえば、どうでもいいんだけど、Sherk発のインディーズバンドが今結構騒がれてるよ」
「え、IZAKOZAですか?」
「違う、四半世紀」
「あーあの4人の。。。」
「君がいなかったら、彼らはいなかったかもしれないね」
「そういうのがもっとこれから出てきたら、面白かったですね」



2012年7月3日火曜日

模倣④



EmAmDG
の単純コードですら俺はまともに弾けないのか。。。って思う時だってある。

だけどそんなんじゃ前に進めないので。




2012年7月2日月曜日

人間はあっさり死ぬ




中1の時に、小学校の同級生が路線に飛び込み自殺したのを思い出した。

最初に聞いた時は信じられなかったが、Yahooニュースで現実を突きつけられたのを覚えている。


彼とはサッカークラブが同じだった。たいしてうまくもなかったし、
あんまりみんなから好かれるようなタイプでもなかった。
金持ちで、色んなおもちゃやゲームをなんでも持っていた。




人間はあっさり死ぬ。

そして、人々の記憶からもそのうち徐々に消えていく。