自己紹介

自分の写真
tokyo, Japan
パソコンとお香があればだいたい幸せです。

2011年7月24日日曜日

ばいばいミルク

ぼくはさいごまで
きみにはすかれはしなかったかもね

たまにぼくのとこにきて
寝たりして
ふらふらと気分屋なきみ。


この世に生を受けたものは死を迎えるのが世の定め。

ぼくたちはきみにひどいことをしてしまったんじゃないかって
いまでもおもっているんだ
きみは最期までじゆうじゃなかった

ぼくらがそうさせていたんだ
ぼくらのえごにつきあわせてしまってごめんよ
ぼくはきみがこどもたちに囲まれて
死んでいきたかったとおもうんだ

よくわからないにんげんという生物のいえで
よくわからないやつらにかこまれて死んでいきたくはなかったんじゃないかって
ざいあくかんでいっぱいさ




ずっとまえにきみがやたら僕らの前から姿をけすから
死ぬんじゃないかとしんぱいしたことがあった。
ねこはしぬまえに姿をけすときいていたから


でも結局きみはぼくらのまえから姿をけすことなく
しんでいった。

つめたくつめたく
しんでいった。

くちがとてもつらそうで、
ぼくはきみを見ていられなかったよ。

きみにはさんざん噛まれて
ひっかかれて
ひどいめにあわされたなぁ、ほんと。

だけど、それでもぼくはきみのことが大好きだった。
きみにいくらきらわれようとも
僕はきみがだいすきだったのです。
ちかづいてもにげられる、
それでもいつだってぼくはきみにちかづいていきました。

さぞいやなやつだったかもしれません。
なでてるだけで噛むのだもの。


むかしは兄貴になついてたのに
あにきが日本をはなれたらすぐ忘れて
ほんときみってやつは勝手なやつだ


きみはきょう灰になって
つちにかえった

そしてまたうまれかわるんだ

つぎはにんげんのいえなんかにうまれずに
ひろい大自然のなかでくらすといい
それがいちばんしあわせだとおもう


ぼくはもうねこなんか飼わないよ
きみがさいしょでさいご
だからそのぶん
きみのことはぜったいわすれないからね

0 件のコメント:

コメントを投稿