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tokyo, Japan
パソコンとお香があればだいたい幸せです。

2012年11月17日土曜日

とある弁護士事務所にて


「先生、この2年間はなんだったんでしょうか」
「・・・」
「突然身柄を確保されて、留置所暮らし。そして、警察、検事の尋問の日々。そこから、数々の裁判。。。いつ、普通の生活に戻れるんでしょうか。。。」
「確証できませんが、最低でも1年はかかると思います」
「いちねん・・・」
「・・・」「Aさん、一審での判決が覆ることはありません。我々ができることは、ニ審に向け、無罪を立証する準備をするしかありません。」「今は我々も悔しい気持ちで一杯です。しかし、ニ審で無罪を勝ち取れる可能性は十分にあると考えています」
「私は、ただ、良いソフトを作りたかっただけなんです。。。違法コピーに関しては注意を促していました。。。」「警察さえも最初は開発に協力的であったのに、彼らの不備があった途端に私に責任を押し付けるなんて、国として許されるんでしょうか」
「私達も憤慨しています」「明らかに、警察側からの意図的な起訴としか思えません」「しかし、そういった類いの発言は次からは控えましょう」「不利になるだけです」
「これじゃあ、闘いようがないじゃないですか。。。」「どんな証拠を用意しても、警察での聴取を出されて。。。」
「今回我々が彼らに提示した証拠はかなり専門的な知識を要するものばかりでした」「ニ審では彼らの理解を得られるようなものに変更する必要があります」
「今回の争点は①幇助行為、②幇助意思、③それらの因果性、の3点です」「まず、①の・・・・」


とある警視庁にて

「B管理官、副総監からお電話です」
「!・・・5420」
トゥルルル♪
「はい、Bです。お疲れ様です」
「」
「ええ、見ました」
「」
「いえ、そんなことはありません」
「」
「はい、おっしゃる通りだと思います」
「」
「はい、・・・はい。」
「」
「え?・・・それは・・・どういう意味ですか?」
「」
「・・・・」
「」
「・・・それは、上からの指示ということでしょうか?」
「」
「・・・・」
「」
「・・・私は・・・本部長の方から、今回で終わりだと聞いていました」
「」
「・・・いえ、そういうわけではありません」
「」
「はい、わかっております」
「」
「・・・・」
「」
「・・・わかりました」
「」
「はい、・・・・はい」
「」
「失礼いたします・・・」


「こんな時間に、副総監からですか?」
「・・・あぁ」
「例の、Sherkの件ですか?」
「・・・そうだ」「またお前には色々手伝ってもらうことになりそうだ」
「あれで終わりだって管理官言ってたじゃないですか・・・」
「分かってる・・・上からだ」
「若手の分際でゴチャゴチャ言いたくないですが、今我々はどんどん誤ったことを犯している気がしてなりません」
「・・・・」「今回のケースは、単なるネット犯罪では済まないようだ。国家の秩序を揺るがしかねないという認識らしい」
「まるでノーベルにダイナマイトをぶちまけるようなことしてますよ、僕ら」


とあるマンションの一室にて

「ママー、パパは?」
「パパは外で悪いヤツらをこらしめてるの」
「そとにはそんなにわるいひとたくさんいるの?」
「夜は悪い人がたくさんいるの」
「なんでよるはわるいひとがたくさんいるの?」
「暗いからよ」
「ふうーん」「ずっとあかるかったらいいのにね!」
「そうね」
「ママ、きょうは『あくのくに、ぜんのくに』よんで」
「好きなのね、いつも途中で寝ちゃうくせに笑」
「ねない!きょうはねない!パパがくるまでねない!」


昔々、あるところに悪の国と善の国がありました。
悪の国では悪い人達がとんでもない悪さをしていました。
善の国では善い人達が平和に暮らしていました。
悪の国ではみんな敵同士でケンカや殺し合いばかりでした。
善の国ではみんな協力しあって助け合っていました。

悪の国はどんどん人が減っていきました。
善の国はどんどん人が増えてきました。

ある日、食べ物に困った悪の国の一部の人々が善の国侵入してきました。
善の国の人は、あたたかく迎えました。
ウソをつけない善の人々を悪の人々は次々と騙し、
食料を奪っていきました。
それに続いて悪の国の人々が善の国に侵入してくるようになりました。
善の人々はどんどん少なくなっていきました。

同時に、悪の国の人々も善の国に移り、減っていきました。
悪の国では人が少なくなり、どんどん生活が苦しくなっていきました。
そして、少ない食料の奪い合いになり、さらに人が減っていきます。
最後に残った悪の国の住人は一家だけになりました。
一家は生き延びるべく、助け合いました。
すると悪の国に悪い人はいなくなり、一家から善の人達が増えていきました。

善の国では、善い人達が完全に悪い人達に騙され、殺されてしまいました。
善の国に、善い人が全くいなくなり、悪い人だけになってしまいました。

一方、悪の国善の人達でいっぱいになりました。

こうして、悪の国と善の国は逆転してしまいました、とさ。
そして、、、、、
「ほら、また途中で 寝ちゃって・・・笑」

カチッ

「おやすみ」

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